体に優しい成功率100%の手術

しばらくの間、ブログを書けずにいた。

というのも、3月6−8日に日本医大が主催する学会

(第9回 日本骨盤臓器脱手術学会)が行われ、

私はその幹事をやっていた。

そんなわけで、非常に忙しく、

正直、メールもチェックする暇がなかった。

 

特に、今回は3月6日に本学会に先立ち、

ライブ手術を実施させていただいた。

そこで、私は腹腔鏡下仙骨腟固定術という手術を

二件執刀させていただいた。

協力していただいた患者さん、

そして多くのスタッフの方々のお陰で無事に

ライブ手術を完遂できた。

皆さん、本当にありがとうございました。

 

ところで、本日付け13日の日刊ゲンダイの夕刊に、

(正確には、12日に発売したところ)、私を載せていただいた。

なんと、あの天皇の執刀医:天野さんの近くに!

 

私の記事のタイトルが、“体に優しい成功率100%の手術“

さすがに、タブロイド紙だ。

大分、強気の見出し。

100%という数字に思わず身が引き締まる。

私としては、ほぼ100%と言ったつもりだが、それでは許してくれなかったらしい…。

ただ、いままで実施している手術は、

全て完遂しているので完遂率が100%というのは嘘ではない。

でも、本文の後の方で再発率は5%と出てくる。

成功率100%だけど、再発率は5%というのは、ちょっと不思議な感じ。

誤解をさけるために、少し説明させていただく。

正確に伝えると130例の内、

いままでの手術の完遂率は100%で、

その治療効果(脱の矯正)もほぼ100%、

そして術後に再発して再手術をした例もない。

ただし、再手術を必要としないような

部分的で軽度の再発は5%ぐらいあった。

そして、メッシュビラン等の合併症が数パーセント%にあった。

 

今後さらに精進して、すべてが100%になるように努力をしたい。