メッシュ手術を受けた方

 メッシュ手術は、メッシュという人工素材が体内に留置されるので、術後の経過観察が重要です。殆んどの人が、手術を受けた後、いままでの不快な脱症状がとれて、病気の事をすっかり忘れてしまうのではないかと思うと思います。

 

 しかし、症状が全くなくても、キチンと定期的に診察は受ける必要があります。なぜなら、体内に埋め込まれたメッシュが何かトラブルを起こしてないか確認する必要があります。したがって、最低でも5年間ぐらいは、医師の診察を定期的に受けた方がいいでしょう。それ以降も、メッシュのトラブルを早期に発見するために、二年に一度ぐらいは病院を受診した方がよいでしょう。

 

 それとは、別に、性交痛を感じてきた方、下腹部の痛みを伴う方、血尿・血便が出る方は、様子を見ずに、先ず、病院を受診する事をおすすめします。

 

 もし、メッシュに伴うトラブルが見つかった場合、メッシュ手術の経験豊富な施設や総合病院での治療を薦めます。メッシュ手術をする以上に、メッシュのトラブルを解決する(メッシュの除去)手術は難しいのです。それには、多くの経験と高度な技術が必要で、さらに消化器外科等の他科との連携が必要な場合もあります。したがって、メッシュ手術の合併症の治療は、メッシュ手術の豊富な経験と総合病院等で行うことが望ましいのではないかと考えられます。

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