手術方法の決定の仕方!

 ここで、骨盤臓器脱に対して手術が必要だと診断された患者にとってどんな手術があっているのかを簡単に決定できる方法を示します。

 

超簡単術式決定法! 上から質問に答えて、下の方に進んでください。行き着いたところが、アナタの術式です。

 
①妊娠希望  Yes No
②合併症で、長時間の手術がムリ   Yes No
③今後の性交渉の希望     No Yes
④メッシュを使うのはいやだ       Yes No
⑤主に落ちるのは、膀胱!         Yes No
⑥主に落ちるのは、子宮!           Yes No
  非メッシュ手術 腟閉鎖術 腟式子宮摘出術+α 腟式メッシュ手術(前壁) 腹腔鏡下仙骨腟固定術 個別対応

 

手術方法の選択のポイントは、メッシュを使わない方法で治療が可能かどうかを判断していく事になる。

 

① 妊娠希望が多少でもある?

 

Yes=メッシュを使わない手術(個別対応)

No=次の質問へ

 

② 他の病気が重篤で、長い手術にとても耐えられそうにない。

 

Yes=メッシュを使わない手術(腟だけを閉じる手術:腟閉鎖術、身体への負担が少ない)

No=次の質問へ

 

③ 今後、一切、性交渉はないと断言できる!でも、脱の再発はしたく無い!

 

Yes=メッシュを使わない手術(腟を閉じる手術:腟式子宮全摘術+前腟閉鎖術+肛門挙筋縫縮術)

No=次の質問へ

 

【こっから先は、今後の性交渉の希望ありということ】

 

④ メッシュ手術は、避けたいと思うか?

Yes=メッシュ手術を使わない手術(個別対応)

No=次の質問へ、

 

⑤ 主に落ちてくるくるのは、膀胱か?

Yes=腟式メッシュ法(前壁のみ)

No=次の質問へ

 

⑥ 主に落ちてくるのは、子宮か?

Yes=腹式メッシュ手術(腹腔鏡下仙骨腟固定術)

No=個別対応

 

 この他に、脱の重症度、あるいは再発脱かどうかにより、手術方法の選択は変化します。