The road of "神の手”②

The road of 神の手 ②

 

この前、川崎にある某大企業の

腹腔鏡手術のトレーニングセンターに行った。

そこに、日本医大に入局した新人さんをつれて

腹腔鏡の手術のトレーニングをしたのだ。

ここでは、豚さんを使わせていただき、

内視鏡の充実したトレーニングができる。

 

その光景をお伝えしようと思ったが、

ネットでの情報拡散のリスクを考慮して

“トレーニング施設内の写真は

口外してくれるな!”

という企業側の誓約書に署名してしまったので、

施設の外側の写真だけ載せておく。

傾いているように見えるが、

本当に傾いている施設!

アートらしい。

 

今日は、新しく医者の仲間になった新人さんが

どうしたら、

腹腔鏡手術ができるのかをお話する。

 

実は、腹腔鏡手術をするのに、

特別な免許はいらない。

つまり、医師免許があれば、

医者になった途端に

腹腔鏡手術をすることもできる。

(その病院が許可すればの話だが・・・)

考えてみれば怖いことだ。

 

 “内視鏡認定医”という言葉を聞くかもしれない。

手術を受けるなら、

内視鏡認定医に手術をしてもらいたいと思うかも、

しかし、産婦人科においては、

全産婦人科医の約3%の先生しか、

産婦人科内視鏡の認定医を持っていない。

もっといえば、

一人も産婦人科内視鏡認定医がいない

なんていう県もある。

 

ということは、

ほとんどの内視鏡手術は

内視鏡認定を持っていない先生に

よってなされているということだ。

 

断っておくが、

内視鏡の認定をもっていなくとも、

優れた手術手技をもった

先生はいっぱいいる。

 

逆に、内視鏡の認定医を持っていても、必ずしも・・・

 

だから、手術を受けるとき、

医者選びは結構重要かつ難しいのだ。